1.Webサイト制作全体の流れ
企画フェーズ(3つのポイント)
- 目的の明確化
- ターゲット像の定義
- 体制・予算・計画の確立
制作フェーズ(6つのプロセス)
- 調査・分析・企画
- 設計・UI/UX
- コンテンツ・デザイン制作
- 実装・システム開発
- リリース・保守運用
- 評価・改善
2.制作開始時の整理ポイント
目的の明確化
目的を明確化し、そこから逆算して、取り組むべき課題とやるべきことをはっきりさせる。
この段階で方向性を定めることが具体的な成果につながる。
企業のWebサイトの場合は、「自社商品やサービスの認知向上」「購買意欲向上・リードナーチャリング」など
ターゲット像の定義
具体的かつ詳細なターゲット像を設定することにより、訴求力が高いWEBサイト完成が可能となる。
ターゲットが求める情報を見つけやすいか、申し込みや問い合わせ、購入などWEB訪問したニーズをスムーズに満たす訪問経路やコンバージョン導線が設計されているかに気を配ることが大切。
ターゲットの属性は、年齢・性別・職業・所得・資産・居住地・家族構成・趣味・志向・悩み・ニーズ等で定義。
体制・予算・計画の確立
制作に伴う費用、サーバーやドメイン、SLLなどの年間利用費用などのランニングコスト、アクセス解析サービスやマーケティングツールなどの導入費用などを事前に確保することが必要。
完成までには、ターゲットや競合の調査・既存サイトのアクセス解析などの期間も見積もりスケジュールを立てる。期間を見積もったうえで、スケジュールを立てておく必要があります。
3.WEB制作の6つのプロセス
1.調査・分析・企画
想定するターゲットの行動・ニーズ、競合サイトの調査、自社の既存サイトがある場合はアクセス解析を行い、事業の抱える課題や解決策を探り出し、WEBサイトのコンセプトを企画する。
コンセプトはコンテンツや構造設計、デザインなど制作全般に関わるガイドラインとなるためとても重要。
コンセプトをもとに要件定義書を作成し、サイトの概要、制作要件、システム要件、課題、スケジュール、制作体制を組み込む。
2.設計 UI /UXの最適化
サイトの階層を整理して全体構造設計を行い、UI /UXの最適化や導線設計を意識してサイトマップに落とし込む。
UI /UXの最適化によりコンバージョン達成、離脱防止につなげる。
個別ページ画面の設計は、レイアウトやコンテンツの配置を定めた画面設計図(ワイヤーフレーム)を作成。
※UI(ユーザーインターフェース):サイトの視認性・操作性などのわかりやすさ、使いやすさを提供するもの
※UX(ユーザーエクスペリエンス):サイトを通じた顧客体験全般を指す(UIもUXに含まれる)
3.コンテンツ・デザイン制作
企画に基づき、ターゲット属性による訴求効果を意識して、サイト全体に共通するデザインのコンセプトを決める。
デザインコンセプトは、使用するフォントやカラースキーム、レイアウト、画像素材、テキストなどのビジュアル要素を選定・配置する際の基準となるものであり、サイト全体に一貫性を持たせることにより、訪問者に違和感なくサイト内を回遊してもらえる。コンテンツもターゲットに受け入れられやすい興味を持たれる内容や伝えたいコアメッセージなどを整理して作成する。
4.実装・システム開発
システム開発は、ユーザーの目に直接触れるビジュアルを調整する「フロントエンド」とユーザーの目には触れないサイトのプログラムを構築する「バックエンド」部分に分かれる。フロントエンド開発は、サイトの表示速度やSEO(検索エンジン最適化)、更新作業や運用のしやすさを考慮し、バックエンド開発は、サーバーや社内システムとの連携などインフラ部分の設計も重要となってくる。
5.リリース・保守運用
リリース前には、動作検証(デバック)やブラウザチェックなどのテストを実施し、テスト後はバグの修正を行う。
テストは、サーバーやデータベースが正常に機能するか、主要複数ブラウザで正常に動作するか、異なるデバイスで正常に動作するか、問い合わせフォームや検索機能などが正常に機能するかなどを確認する。
あらかじめ修正期間もスケジュールに組み込んでおき、要件定義書に記載された項目が満たされて本番公開となる。
自社サイトやSNS、プレスリリース等でリリースの周知を図ることも大切。
6.評価・改善
サイトリリース後もアクセス状況やコンバージョン達成率などの監視を継続し、システム微調整やコンテンツの更新を継続していくことが重要。アクセス解析ツールの導入など保守運用体制の構築も必要。
アクセス解析は定期的に行い、課題を洗い出し、追加施策を講じ、必要に応じてコンテンツの配置変更、テキストの修正加筆などのメンテナンスをしていく必要がある。
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